通信の高速化、コンピューターの描画性能向上等に伴い、ユーザー間で「コミュニケーション」が可能なインターネット上の仮想空間である「メタバース」7が普及し始め、メタバース上での商品購入などの経済活動が高い注目を集めている。
世界のメタバース市場(インフラ、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの合計)は、2022年の8兆6,144億円から、2030年には123兆9,738億円8まで拡大すると予想されている(図表4-7-5-3)。
日本のメタバース市場(メタバースプラットフォーム、プラットフォーム以外(コンテンツ、インフラ)、XR(VR、AR、MR)機器の合計)は、2022年度に1,825億円(前年度比145.3%増)となる見込みで、2026年度には1兆42億円まで拡大すると予測されている(図表4-7-5-4)。新型コロナ禍の継続によって法人向けの仮想空間を利用したバーチャル展示会、社内イベント等のオンラインイベントや教育・トレーニング、インターネット通販での接客やショッピング体験などの用途での利用が拡大している。
7 「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」中間とりまとめ(これまでの議論の整理)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000860618.pdf
8 2023年1-3月の平均為替レートで計算している。
9 https://www.statista.com/statistics/1295784/metaverse-market-size/