総務省トップ > 政策 > 白書 > 30年版 > 汎用技術(GPT)とは
第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
第1節 ICTの発展と対象産業の広がり

(2)汎用技術(GPT)とは

人類の発展の歴史において、技術進歩が経済成長や社会変革をもたらしてきたことについては多くの人のコンセンサスが得られるところだろう。ただ、一言に「技術」と言ってもその意味するところは非常に幅広く、経済成長や社会変革への影響の度合いも一様ではない。組織や制度の改革を含む意味で用いられることもあれば、特定の分野で最先端の研究が進行している技術もある。その中でも広い範囲で多様な用途に使用され得る基幹的な技術は汎用技術(GPT:General Purpose Technology)と呼ばれている。

汎用技術としては紀元前約1万年前に始まったとされるの「植物の栽培」や「動物の家畜化」から21世紀の「ナノテクノロジー」に至る24の分類を紹介している(図表2-1-1-1)。中でも18世紀末〜19世紀初頭の「蒸気機関」、19世紀半ば〜末頃の「鉄道」「内燃機関」や「電力」、20世紀の「コンピューター」や「インターネット」は特に汎用技術として言及されやすい。

図表2-1-1-1 汎用技術の一覧
(出典)総務省「ICTによるイノベーションと新たなエコノミー形成に関する調査研究」(平成30年)
(Richard G. Lipsey, Kenneth I. Carlaw, and Clifford T. Bekar, (2005). Economic Transformations: General
Purpose Technologies and Long Term Economic Growth., Oxford University Pressより作成)
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