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第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
第1節 ICTの発展と対象産業の広がり

(4)拡大と変革

GPTとされる技術は、社会・経済に大きな変革をもたらすが、直ちに変革が起こるわけではなく、徐々に段階を踏んで浸透し、時間をかけて変革に結びつくこととなる。言い換えれば、技術の登場からそれが社会・経済全体に浸透するまでにはタイムラグがある。例えば産業面での生産活動については、従前の方式の根幹は維持したまま部分的に新技術に置き換える第一段階、当該新技術のポテンシャルを発揮できるように生産や業務のプロセスを変更して新たな付加価値を生み出す第二段階、当該新技術が社会に定着し、社会・産業に変革をもたらす第三段階、という3つの段階を経て展開するといった説明がされている。

インターネットが登場してから数十年が経過しているとは言え、ICTは比較的新しいGPTである。AIやIoTの社会実装が本格的され始めたのはここ数年のことである。一般に、技術の登場からその普及に要するスピードは、近年のものは過去と比べて速い傾向にあるが、比較的新しい技術であるICTは従来のものと比べて発展・普及の速度には目を見張るものがあり、遠からず電力等従来のGPTと同様の位置付けに達すると考えられる。政府、企業、個人とも、その変化に柔軟に対応していくことが求められる。

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