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第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
補論 中国の事例

(1)科大訊飛(アイフライテック)

中国では人工知能(AI)の開発に国を挙げて取り組んでいる。政府は2017年7月、2030年までに世界トップレベルに向上させるための「次世代AI発展計画」を公表した。

AIの分野で注目されている企業の一つが科大訊飛(アイフライテック)である。同社は1999年12に中国科学技術大学の博士課程に在籍していた劉慶峰氏が創立した、音声技術とAI技術を専門とするソフトウェア企業であり同社は主に音声認識、音声合成などの技術をもとに、音声メッセージソフトウェア、チップ製品、情報サービス、通信設備などを開発している。音声を認識して自動翻訳で扱う言語は中国語、英語、日本語などであり、認識・翻訳の精度を97%まで高めている。また、文章の読解認識とその理解力にも優れている。2017年8月に中国で行われた医師国家試験でAIロボットが筆記試験に合格したことが話題となった。

現在、科大訊飛の音声ベース技術は中国市場の70%を占めている。同社によると、毎日延べ15億人、開発者16万人、末端顧客7億人に同社のソフトウエアを提供している。

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