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第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
第6節 グローバル需要の取り込み

3 増大するインバウンド需要

(1)インバウンドの状況

近年、訪日外国人旅行者数は、急速な拡大を遂げてきた。昨年の訪日外国人旅行者数は2,869万人となり、訪日外国人旅行消費額は4兆4,162億円まで拡大し、観光は我が国の経済を支える産業へと成長しつつある(図表2-6-3-1)。従来の訪日外国人旅行者数2,000万人の目標達成が視野に入ってきたことを踏まえ、2016年3月には、内閣総理大臣を議長とする「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」において、2020年に訪日外国人旅行者数を4,000万人、訪日外国人旅行消費額を8兆円とし、さらには2030年にそれぞれを6,000万人、15兆円とすること等も踏まえた、その実現のための施策を、「明日の日本を支える観光ビジョン」(以下「観光ビジョン」という。)としてとりまとめた。観光ビジョンは、観光は「地方創生」への切り札であり9、GDP600兆円達成への成長戦略の柱であるとし、国を挙げて「観光先進国」という新たな挑戦に踏み切る覚悟が必要であることを示した。

図表2-6-3-1 訪日外国人旅行客数及び訪日外国人旅行消費額の推移
(出典)観光庁「訪日外国人消費動向調査」及び日本政府観光局(JNTO)


9 観光庁「宿泊旅行統計調査」によれば、平成29年(速報値)の訪日外国人旅行者の地方部における延べ宿泊者数の伸び率は、3年連続で三大都市圏を上回り、平成29年は地方部における訪日外国人旅行者のシェアが4割を突破した。

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