総務省トップ > 政策 > 白書 > 30年版 > モバイル決済の2巨頭 支付宝(アリペイ)と微信支付(ウィーチャットペイ)
第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
補論 中国の事例

(1)モバイル決済の2巨頭 支付宝(アリペイ)と微信支付(ウィーチャットペイ)

中国のモバイル決済においては、支付宝(アリペイ)と微信支付(ウィーチャットペイ)が2大サービス提供者となっている。国連資本開発基金(UNCDF)のBetter Than Cash Alliance2がまとめた報告によると、支付宝と微信支付が2016年の中国におけるモバイル決済額で2兆9000億ドルに達しており、2012年から20倍に急増したことがわかった。

両者の決済状況を見ると、支付宝の2016年度の決済金額は1兆7000億ドルで、2012年の700億ドルから24.3倍増加した。一方、ライバルと言われている微信支付は同1兆2000億ドルで、2012年の116億ドル(QQ Payの分が含まれる)と比べて100倍以上も増加した。図表1に示したように、微信支付の決済規模が急増している。2017年12月現在、両者は全モバイル決済市場の90%以上シェアを占めている。

図表1 中国におけるモバイル決済の市場規模比較
(出典)Better Than Cash Allianceより

支付宝は、中国のインターネット通販大手であるアリババの子会社、アント・フィナンシャルサービスグループが提供するモバイル決済と生活関連サービスを融合したプラットフォームであり、中国電子商取引市場では最大規模のオンライン決済サービスとして知られている。一方、微信支付は、騰訊(テンセント)が運営しているコミュニケーションアプリ(SNS)の微信(ウィーチャット)ブランドの下で提供する電子決済サービスのサイトである。



2 http://www.betterthancash.org/別ウィンドウで開きます

テキスト形式のファイルはこちら

ページトップへ戻る