総務省トップ > 政策 > 白書 > 30年版 > 安全なインターネットの利用に向けた課題
第2部 基本データと政策動向
第2節 ICTサービスの利用動向

(3)安全なインターネットの利用に向けた課題

ア インターネット利用で感じる不安や情報通信ネットワーク利用上の問題点

●個人では個人情報等の漏えい、企業ではウイルス感染への不安が多い

インターネットを利用している個人のうち、不安を感じている人の割合は、「不安を感じる」「どちらかといえば不安を感じる」を合わせると66.8%であり、約7割の利用者が何らかの不安を感じている(図表5-2-1-11)。具体的な不安の内容としては、「個人情報やインターネット利用履歴の漏えい」(89.5%)が最も多く、次いで、「コンピュータウイルスへの感染」(69.6%)、「迷惑メール」(53.5%)が多くなっている(図表5-2-1-12)。

図表5-2-1-11 インターネット利用時に不安を感じる人の割合(複数回答)
(出典)総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html別ウィンドウで開きます
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図表5-2-1-12 インターネット利用時に感じる不安の内容
(出典)総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html別ウィンドウで開きます
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また、企業における情報通信ネットワーク(インターネットや企業内LAN等)の利用上の問題点については、「ウイルス感染に不安」という企業の割合が47.4%であり、最も高い(図表5-2-1-13)。

図表5-2-1-13 企業における情報通信ネットワークを利用する上での問題点(複数回答)
(出典)総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html別ウィンドウで開きます
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イ インターネット利用に伴う被害経験

●世帯ではパソコン、携帯電話、スマートフォンいずれも迷惑メール・架空請求メール受信による被害経験が最も高く、企業では標的型メールの被害経験が上昇

世帯におけるインターネット利用に伴う過去1年間の被害経験については、自宅のパソコン、携帯電話・PHS及びスマートフォンのいずれの機器からの利用においても「迷惑メール・架空請求メールを受信」が最も多く、特にスマートフォンでは、被害経験の大半を占めている(図表5-2-1-14)。

図表5-2-1-14 世帯におけるインターネット利用に伴う被害経験(複数回答)
(出典)総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html別ウィンドウで開きます
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また、情報通信ネットワークを利用している企業におけるインターネット利用に伴う過去1年間の被害経験については、「何らかの被害を受けた」企業の割合が50.9%と半数以上であり、被害の内容は、「ウイルス発見又は感染」(44.1%)が最も多く、次いで「標的型メールの送付」(28.8%)となっている(図表5-2-1-15)。

図表5-2-1-15 企業における情報通信ネットワーク利用の際のセキュリティ侵害(複数回答)
(出典)総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html別ウィンドウで開きます
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ウ 情報セキュリティ対策

●不正アクセス禁止法違反事件(検挙件数)が若干増加し、世帯では約7割、企業ではほぼ全てが、それぞれ何らかの情報セキュリティ対策を実施している

2016年中の不正アクセス行為の禁止等に関する法律(以下「不正アクセス禁止法」という。)違反事件の検挙件数は502件であり、前年と比べ129件増加した(図表5-2-1-16)。

図表5-2-1-16 不正アクセス禁止法違反事件検挙件数の推移
(出典)警察庁・総務省・経済産業省「不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000146.html別ウィンドウで開きます
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インターネットを利用している世帯におけるセキュリティ対策の実施状況について、何らかの対策を行っている世帯の割合は65.4%である。主な対策としては、「セキュリティ対策ソフトの導入もしくは更新」(46.2%)、「セキュリティ対策サービスの新規契約もしくは更新」(25.4%)が挙げられる(図表5-2-1-17)。

図表5-2-1-17 世帯における情報セキュリティ対策の実施状況(複数回答)
(出典)総務省「通信利用動向調査」
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また、情報通信ネットワークを利用している企業における情報セキュリティ対策の実施状況については、何らかの情報セキュリティ対策を実施している企業の割合は99.3%と、ほぼすべての企業において対策を実施している。対策の内容は、「パソコン等の端末(OS、ソフト等)にウイルス対策プログラムを導入」(88.9%)が最も多く、次いで、「サーバにウイルス対策プログラムを導入」(66.5%)、「社員教育」(57.6%)が多い(図表5-2-1-18)。

図表5-2-1-18 企業における情報セキュリティ対策の実施状況(複数回答)
(出典)総務省「通信利用動向調査」
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