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第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

6 その他の研究開発

(1)宇宙通信技術

ア 技術試験衛星9号機の開発

総務省では、宇宙基本計画に「新たな技術試験衛星を平成33年度めどに打ち上げることを目指す。」と記載されたことを踏まえ、文部科学省等と連携し、フレキシブルペイロード技術等の軌道上実証を目指し、大容量伝送可能な技術試験衛星9号機の開発に取り組んでいる。

イ 宇宙×ICTに関する懇談会

近年、世界規模で様々なイノベーションが創出されており、宇宙利用分野においても、IoT、ビッグデータ、AIを活用した新たなサイエンスやビジネスが創造される大変革時代を迎えている。これまでの宇宙開発は主に政府主導で進められてきたが、今後は、こうした変革の流れを踏まえ、民間参入による新たな宇宙ビジネスの拡大が期待されている。

このため、総務省は、ICTを活用した宇宙利用のイノベーションがもたらす新たなビジネスや社会像、そしてその実現方策等を検討するため、平成28年11月から平成29年7月まで「宇宙×ICTに関する懇談会7」を開催した(平成29年8月に報告書を公表。)。

ウ 宇宙利用の将来像に関する懇話会

人口問題、資源・エネルギー枯渇、環境汚染等、山積する課題に対して、宇宙利用の推進・高度化は、先駆的なイノベーションよる打開策を導き出すために有効であると期待されている。宇宙利用におけるイノベーションによりもたらされる新たな将来像について幅広く懇話することにより、宇宙利用における我が国の目指すべき方向性やICTの利活用推進に向けて短期的及び長期的に取り組むべき方策について検討するため、平成30年2月、「宇宙利用の将来像に関する懇話会8」が立ち上げられた。

また、宇宙データと地上系データとを組み合わせて、社会的課題や地域の課題等の解決に資する利用方法を検討するため、同懇話会の下に「4次元サイバーシティ9の活用に向けたタスクフォース」が置かれた。



7 宇宙×ICTに関する懇談会:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/space-times-ICT/index.html別ウィンドウで開きます

8 宇宙利用の将来像に関する懇話会:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/space_utilization/index.html別ウィンドウで開きます

9 4次元サイバーシティ:測位データや衛星データによる3次元空間の把握と、AI解析による時間的変化の自動抽出により、4次元(3次元+時間差分)的に様々な情報の把握を可能とするもの

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