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第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済
第1節 コロナ禍で拡大したデジタル活用

(3)オンラインによる観光

緊急事態宣言の発令等に伴い遠距離移動への制約が生じた結果、現地を訪問できない代わりに、AR/VRや、アバターロボット、遠隔操作技術を用いて仮想的に訪問する取組も増えている。

ANAホールティングスが設立したAvatarinは、アバターロボットを活用した遠隔エンターテイメント等の事業を提案している。これまでも水族館や美術館で利用されていたが、コロナ禍においても、2020年5月3日に二子玉川の蔦屋家電(当日はコロナで臨時休業中)にて遠隔アバターを操作してコンシェルジュのおすすめ書籍を購入できる1日限定のイベントを実施した。

また、旅行会社HISは、多くのオンラインツアーを開催し、これまでに2万3,000人以上が参加している(2020年10月現在)。

同社では、現地ツアーガイドと参加者をオンライン会議ツールによりライブ中継している。また、アプリを活用したオンラインツアーも開始しており、参加者がそのアプリを通じて、現地ツアーガイドのカメラの映像を操作して写真を撮ることができる。また、ガイドの位置情報も共有でき、次回現地に行くときのメモとしても使うことができる(図表2-1-3-6)。

図表2-1-3-6 旅行会社HISのオンラインツアー(カメラの遠隔操作付き)
(出典)総務省(2021)「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」
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