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第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

6 その他の研究開発

(1)宇宙通信技術

ア 技術試験衛星9号機の開発

総務省では宇宙基本計画を踏まえ、文部科学省等と連携し、フレキシブルペイロード技術等の軌道上実証を目指し、2023年度(令和5年度)に打上げ予定である大容量伝送技術を実現するための技術試験衛星9号機の開発に取り組んでいる。

イ スペースICT推進フォーラム

世界的に通信衛星・放送衛星のデジタル化、宇宙ビジネスの拡大や異業種企業等の参入、多数の小型衛星による衛星コンステレーションの計画など、衛星通信の高度化・活発化が進んでおり、また、2030年頃には超高速、大容量、高機能な無線通信が3次元的に拡張することにより、陸上、海洋、空域から、宇宙に至る全ての領域をシームレスにつなぐ、高度な情報通信ネットワークの実現が期待されている。

このような宇宙の通信技術の多面的発展や先端的な地上の通信技術との協調等に向け、宇宙のICTに関わる関係企業、機関、ユーザー企業等が集い、総合的に議論するコミュニティとして、2020年(令和2年)7月に、NICTとJAXAが協力し「スペースICT推進フォーラム」を設立した。

同フォーラムに、衛星通信と5G/Beyond5Gの連携をキー技術としたシステムの実現を目指す「5G/Beyond5G連携技術分科会」と、新たな光通信を用いた技術開発・試験・運用体制の民間主導サービスの創出を目指す「光通信技術分科会」を設置し、宇宙のICT技術の新規研究開発や利活用を議論するとともに、「検討会」において、時宜を得たテーマについて国内外の最新技術動向に関する情報交換を行っている。

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