総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和3年版 > コロナ禍における遠隔・オンライン教育の実施状況
第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済
第2節 コロナ禍における公的分野のデジタル活用

(1)コロナ禍における遠隔・オンライン教育の実施状況

ア 小・中・高等学校等における実施状況

2020年2月27日に開催された新型コロナウイルス感染症対策本部の方針を受け、同年2月28日に文部科学省が全国の小・中・高等学校等への一斉臨時休業を要請し、同年3月2日から順次臨時休業が行われた。

各学校では、臨時休業期間中においても学習を継続することができるよう、教科書や紙の教材による学習を進めるとともに、一部の学校においては、学習動画の活用、同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習を実施した(図表2-2-2-1)。

図表2-2-2-1 公立学校における学校が課した家庭における学習の内容(設置者単位)
(出典)文部科学省(2020)「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた公立学校における学習指導等に関する状況について(令和2年6月23日時点)」を基に総務省作成
イ 大学・高等専門学校における実施状況

文部科学省は、2020年3月24日に令和2年度の授業開始にあたっての留意事項に関する通知を発出し、万全の感染症対策を講じるとともに、遠隔授業を活用する等の工夫を行うよう周知した。

これを受けた、大学等の対応については、文部科学省の調査21によると、2020年4月23日時点では、全体の約9割の大学等は学生を集めて行う通常の授業の開始時期を延期していた。2020年5月20日時点では、約8割で授業(面接・遠隔ともに含む)を実施、2020年7月1日時点では全ての学校において授業(面接・遠隔ともに含む)を実施していた。

また、文部科学省が実施した「大学等における後期等の授業の実施方針等に関する調査」では、2020年度後期授業では、ほぼ全ての大学で対面授業を実施し、うち8割が対面と遠隔の併用を予定しているとの回答があった(図表2-2-2-2)。対面・遠隔の併用割合についても、約6割がおおむね半分以上で対面授業を実施する予定との回答があった(図表2-2-2-3)。

図表2-2-2-2 2020年度後期授業の方針(大学等)
(出典)文部科学省(2020)「大学等における後期等の授業の実施方針等に関する調査」を基に総務省作成
図表2-2-2-3 対面・遠隔の併用割合(大学等)
(出典)文部科学省(2020)「大学等における後期等の授業の実施方針等に関する調査」を基に総務省作成


21 文部科学省(2020)「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた大学等の授業の実施状況」(2020.4.24、2020.5.13、2020.5.27、2020.6.5、2020.7.17)

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