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第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済
第2節 コロナ禍における公的分野のデジタル活用

(2)データで見るオンライン診療の状況

要件緩和以降のオンライン診療の状況について、厚生労働省がとりまとめたデータを基にみる。

ア 対応医療機関数及び実施件数

まず、電話やオンラインでの診療を実施できると登録した医療機関数の推移をまとめたのが、図表2-2-3-3である。2020年4月10日に要件緩和が行われて以降、登録機関数は増加したが、同年6月以降、登録機関数は緩やかな増加となっている。

図表2-2-3-3 電話・オンライン診療に対応する医療機関数の推移(令和2年4月〜令和3年4月)
(出典)厚生労働省(2021)「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料」

登録医療機関数に続いて、実際に初診から電話・オンライン診療を実施した医療機関数の推移を示したのが、図表2-2-3-4である。2020年5月には1,313機関と大きく伸びたが、夏以降は、700機関前後で推移している。

図表2-2-3-4 初診から電話・オンライン診療を実施した旨を報告した医療機関数(令和2年4月〜令和3年3月)
(出典)厚生労働省(2021)「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料」

初診からの電話・オンライン診療の実施件数の推移をまとめたのが、図表2-2-3-5である。いずれの月も実施件数の過半数は電話診療が占めており、オンライン診療は、2020年秋以降は全体の2割程度で推移していたが、2021年に入って全体に占める比率が増加している。

図表2-2-3-5 初診からの電話及びオンライン診療件数(令和2年4月〜令和3年3月)
(出典)厚生労働省(2021)「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料」
イ 受診者の背景

電話・オンライン診療の受診者について、2021年1月〜3月の受診者数を年齢階層別にみたのが、図表2-2-3-6である。電話・オンラインともに、40歳以下が全体の約4分の3を占める結果となっている。年代が高くなればなるほど、対面での診療を希望しているものと推察される結果がみられた。

図表2-2-3-6 年齢階層別の受診者数(令和3年1月〜3月)
(出典)厚生労働省(2021)「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料」
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