●2019年度の放送事業者売上高は3兆8,643億円
我が国における放送は、受信料収入を経営の基盤とするNHK(日本放送協会)と、広告収入又は有料放送の料金収入を基盤とする民間放送事業者の二元体制により行われている。また、放送大学学園が、教育のための放送を行っている。
放送事業収入及び放送事業外収入を含めた放送事業者全体の売上高については、2018年度より減少し、2019年度は、3兆8,643億円(前年度比2.0%減)となった。
その内訳をみると、地上系民間基幹放送事業者の売上高総計が2兆2,640億円(前年度比3.2%減)、衛星系民間放送事業者の売上高総計が3,623億円(前年度比0.1%増)、ケーブルテレビ事業者の売上高総計が5,008億円(前年度比0.4%減)、NHKの経常事業収入が7,372億円(前年度差±0%)となった。
なお、市場シェアでは、地上系民間基幹放送事業者の売上高総計が、民間放送事業者の売上高総計の72.4%(前年度差0.6ポイント減少)を占めている(図表4-1-8-1)。
有線テレビジョン放送事業のサービス別売上高をみると、2019年度ではベーシックサービスが3,331億円、ペイサービスが193億円となっている(図表4-1-8-2)。
2020年における地上系民間基幹放送事業者の広告費は、1兆6,452億円となっている。内訳は、テレビジョン放送事業に係るものが1兆5,386億円、ラジオ放送事業に係るものが1,066億円となっている(図表4-1-8-3)。
●民間放送事業者の2019年度の営業損益は、地上系、衛星系、ケーブルテレビのいずれも黒字を確保
民間放送事業者の営業損益の状況は、次のとおりとなっている(図表4-1-8-4)。
引き続き営業黒字を確保し、2019年度の売上高営業利益率は4.5%となっている。
引き続き営業黒字を確保し、2019年度の売上高営業利益率は8.2%となっている。
引き続き営業黒字を確保し、2019年度の売上高営業利益率は9.0%となっている。