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第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済
補論 コロナ禍における情報流通

(3)偽情報に関する情報の入手

新型コロナウイルスに関しても様々な偽情報が発生していたが、このような偽情報は、どこから入手していたのであろうか。

ここでは、2020年2月末頃に流布した「トイレットペーパーは中国産が多いため、新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーが不足する」という偽情報に関して、どのメディアから入手したかを尋ねた(図表2-5-2-3)。

図表2-5-2-3 偽情報を入手したメディア
(出典)総務省(2021)「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」
「図表2-5-2-3 偽情報を入手したメディア」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

入手したメディアとして、最も多かったのは、テレビ(58.2%)で、続いてニュース配信(27.2%)、SNS(23.2%)、新聞(19.4%)が多かった。

続いて、最初に情報を入手したメディアを尋ねた7図表2-5-2-4)。

図表2-5-2-4 最初に偽情報を入手したメディア
(出典)総務省(2021)「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」
「図表2-5-2-4 最初に偽情報を入手したメディア」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

最も多いのはテレビ(39.0%)で、続いてSNS(9.6%)、僅差でニュース配信(9.3%)の順に多かった。

令和2年版情報通信白書で述べたとおり、日本経済新聞等の分析によると、このトイレットペーパー買い占め騒動の発端とされた投稿はSNSでの投稿であったが、その投稿自体は全く拡散しておらず、ニュースサイトやTV番組で取り上げられ始めた結果、偽情報に関する投稿が急速に広まったとされる。

本調査結果においても、偽情報を最初に入手したメディアとしては、SNSだけではなく、テレビやニュース配信が多いことから、SNSをきっかけとしつつも、マスメディアやインターネットを利用したメディアで拡散されたと考えられる8



7 グラフでは、最初に情報を入手したメディアとして挙げられた上位5つのメディア以外は、その他に集計している。

8 東京大学 大学院工学系研究科 鳥海不二夫教授「データから見るフェイクニュース」(プラットフォームサービスに関する研究会(第26回)説明資料)では、トイレットペーパーデマの実態を分析している。

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