コロナ禍において社会全体で急速なデジタル化が進められていたが、それに伴い、デジタル社会を実現するためには、様々な側面において課題があることが顕在化した。これらの課題は従来からあったものが多いが、コロナ禍において、社会全体がデジタル活用を行ったことにより、より問題が顕在化した、又は、深刻化したものである。
総務省が実施した調査1においても、デジタル化が進まない理由としては、「情報セキュリティ」、「リテラシー」、「利活用が不十分」、「通信インフラが不十分」及び「端末が十分に行き渡っていない」といった点が挙げられている。
これらの課題を解決しなければ、コロナ禍で経験したデジタル化に対して否定的な意見を持つ人が増え、デジタル化が定着しないおそれがあるため、これらの課題解決は益々重要となっている。
1 総務省(2021)「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」