平成6年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(3) 宇宙通信システムの信頼性向上策の検討

 通信・放送分野における衛星利用が進み、宇宙通信システムは社会にとって不可欠なものとなっており、これらに発生する不具合は、社会経済活動、国民生活に重大な影響を与えるものである。
 宇宙通信システムの信頼性の向上を図るためには、生じた不具合の原因を明確にし、その分析・検討結果をその後の衛星の開発に生かすことはもとより、将来的には衛星通信システム全体として信頼性の向上を図る機能分散化、宇宙空間における不具合部分の復旧作業も考えられる。このため、郵政省では4年12月から「宇宙通信システムの信頼性向上に関する調査研究会」を開催し、宇宙通信システムの信頼性向上方策の検討を行ってきたが、6年3月報告書がとりまとめられた。
 本報告書では、今後の宇宙通信システムの信頼性の向上を目的とした不具合の発生率の低減、不具合の被害の抑制、不具合の解消の3つの観点から、[1]衛星状態監視・不具合解析技術、[2]クラスタ衛星システム技術、[3]静止軌道サービス衛星技術の3技術に着目し、それぞれについて検討すべきシステム及びその推進体制を提案している(第2-1-6図参照)。

第2-1-6図 クラスタ衛星システムと静止軌道サービス衛星システム

 

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