平成6年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(3) 相互接続性の確保

 電気通信網の高度化・多様化、端末の高機能化に伴い、国際標準・国内標準に基づいて開発された端末・システムであっても、メーカーが異なると、標準に対する解釈上の問題等により、相互に接続できない場合があり、標準に基づいて開発されたシステムの相互接続性を確認する必要性が高まっている。そこで、これに対処するためユーザー、メーカー、事業者参加により「高度通信システム相互接続推進会議(HATS推進会議)」を開催し、その下に各分科会(現在8分科会)を設けて問題解決に向け取り組んでいる。
 相互接続試験では、ISDNを介して通信を行うために開発された製品またはOSIの考え方に基づいて開発された製品であるISDN/OSI製品間の相互接続試験を実施しており、その結果、相互接続性が確保された通信機器(G4ファクシミリ、デジタルテレビ電話・会議装置等)には届出に基づきTTCマークが表示されている。5年8月にはLAN間相互接続試験、5年10月にはPBX相互接続試験、6年1月(〜3月)にはデジタルテレビ電話・会議システムの相互接続試験に成功している。さらに、2月には、PBX-デジタルテレビ会議システム間の合同相互接続試験を実施し、成功している。
 また、EU及び韓国との間の各定期協議において、ISDNに関する相互接続実験を実施していくことが合意されており、国内におけるHATS推進会議の活動成果を踏まえ対処している。
 

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