平成6年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(8) 高度三次元画像情報の通信技術に関する研究開発

 21世紀の高度情報社会においては、テレビなどの画像の伝送に現在の二次元画像ではなく、より臨場感のある三次元画像が求められる。三次元画像情報通信技術により、遠隔地への正確な情報の伝達が可能となり、産業・医療・教育等の分野での利用が期待される。
 この三次元画像通信技術の確立を図ることを目的として、郵政省の特別認可法人である通信・放送機構において「高度三次元画像情報の通信技術に関する研究開発」を行っている。
 これは、異なった角度から対象物を撮像した複数の二次元画像情報を、高度に圧縮して伝送した後、ホログラフィ技術を用い、元の対象物の三次元動画像をリアルタイムで形成・表示する技術を実現することなどにより、本格的な三次元立体動画像を伝送・表示することを可能とするための研究開発である。
 5年度においては、これまで国内外の研究機関等において進められている立体動画像表示に係わる各種実験方式の中から、主な方式を選び、その実験結果について評価を行い、今後の研究開発の方向性を確定するための参考にする(第2-6-2図参照)。

第2-6-2図 高度三次元画像情報の通信のイメージ図

 

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