平成6年版 通信白書

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第3章 マルチメディアが拓く情報通信の新たな世界

(2) ニュービジネスの振興

 21世紀に向けて、産業の構造調整を進め、我が国経済の持続的発展を図っていくため、ニュービジネスの台頭が望まれている。また、それぞれの地域がその特色を生かして発展していくためには、各地域におけるニュービジネスの振興を図っていくことが必要である。
 6年1月に発表された、「情報通信産業の新たな創造に向けて」によれば、光ファイバー網整備により2010年には新たに56兆円以上の市場が創出され、従来からの関連市場を加えたマルチメディア市場は 123兆円に達し、現在の主要産業である自動車産業や電子・通信機器産業にも匹敵する規模となり、また、この市場拡大により、2010年には、 240万人の雇用が創出されるとされている。
 このように、情報通信産業は、ニュービジネスが創出される分野として大きな期待がかけられており、この分野におけるニュービジネスの発展は我が国の持続的経済成長に大きく貢献していくと期待されることから、その振興のための総合的な方策が求められている。
 このような観点から、郵政省では6年2月から、「情報通信ニュービジネス研究会」を開催し、[1]情報通信産業の現状及び創出が予想されるニュービジネス、[2]情報通信産業におけるニュービジネスが直面する課題、[3]欧米における情報通信分野のニュービジネスの現状、課題及び振興策、[4]情報通信分野におけるニュービジネスの振興策等について検討を行っている。
 

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