平成4年版 通信白書

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第1章 平成3年情報通信の現況

 世界に冠たる経済大国となった我が国には、戦後冷戦体制の終結、国際的な地域統合と国家の分裂、開発と環境保全に関する地球的規模での問題の深刻化など大きな変化を逐げつつある国際社会の中で、その経済力に見合った大きな役割が期待されている。また、国内的には国際化、高齢化、情報化、価値観の多様化等の一層の進展が予測される中、産業、経済の面だけでなく国民生活の面でも、真に「豊かさを実感できる社会」の実現が強く求められている。国民生活、産業、経済を支える社会基盤として大きな役割を果たしてきた情報通信に対しても、高度化、多様化等、我が国が豊かな生活大国となっていくためのより一層の寄与が期待されている。
 一方、平成3年の我が国経済は、拡大テンポが緩やかに滅速しつつあり、やや過熱ぎみであった高い成長から、インフレなき持続可能な成長経路に移行する過程にある。このような社会経済情勢においても、情報通信に対するニーズは堅調であり、平成3年における情報通信サービス及び情報通信経済は順調に推移している。
 本章では、「情報通信サービスの動向」、「情報通信経済の動向」及び「情報化の動向」から、進展しつつある平成3年の情報通信の現況を概観することとする。

 

 

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