平成4年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

第5節 技術開発・標準化の一層の推進

 1 次世代を支える技術開発の促進

  (1)21世紀を展望した情報通信技術開発の推進

 郵政省は、3年6月、電気通信技術審議会から「21世紀を展望した情報通信技術開発に関する基本方策について」(2年3月諮問)に対する答申を得た。同答申は、21世紀初頭における高度情報社会の実現のため、21世紀の情報通信の果たす役割、情報通信の高度化イメージ、情報通信技術の開発課題、開発シナリオを明らかにし、今後の情報通信技術開発の基本方策について取りまとめたものである。
 同答申によると、21世紀に向けて情報通信は、豊かでゆとりあるライフスタイルの実現、快適で安心できる社会の実現等の社会的な目標に対し、大きく貢献するものと期待され、21世紀には自動翻訳等の知的機能、多彩なマルチメディア機能、人間の視聴覚機構との整合性の高いインタフェース機能等を併せ持った総合知的通信網(UICN)へと発展すると予測している。
 このために必要となる技術開発は広範、多岐にわたっているが、基礎研究の充実はもちろん、基礎研究から応用への橋渡しを行う研究開発(先導的研究開発)の強力な推進、研究開発に不可欠な大型の施設・設備の支援及び国際貢献並びに国際協力の観点から国際共同研究開発等の積極的な推進が必要であるとしている。このため国は、民間の研究開発能力をも十分に活用した、産・学・官連携の下、継続的に一体として研究開発が行われるような研究開発体制を整備すべきであるとしている。
 郵政省としては、21世紀の情報通信の発展のために同答申の趣旨を最大限に活用し、必要な措置を図っていくことを考えている。

 

 

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