平成4年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

第3節 放送政策の新たな展開

 1 放送メディアの多様化に向けて

  (1)放送衛星3号後継機の段階の衛星放送

 郵政省では、放送衛星3号(BS-3)後継機の段階における衛星放送について、放送を国民に最大限に普及させるための指針として、3年7月、放送普及基本計画において「9年を目途に、国際電気通信条約附属無線通信規則第15条の規定に基づき我が国に割り当てられた放送衛星業務用の周波数の全てを利用した放送を開始する」旨規定した。
 BS-3後継機の段階における衛星放送の事業主体、放送方式等衛星放送の在り方の決定は、将来の我が国の放送の在り方を方向づける極めて重要な政策課題であり、衛星放送の健全な発達・普及とそれによる豊かな国民生活の実現のためには、多角的かつ十分な検討が必要である。
 このため、これまで郵政省では3年5月より「衛星放送技術の長期ビジョンに関する研究会」を開催し、主として技術的側面の検討を行ってきた。4年度からはさらに本格的な検討に着手し、衛星放送に対する国民の需要動向、民間衛星放送事業及び有料放送方式の動向、BS-3後継機の段階で利用可能な技術の動向、ハイビジョンの普及動向などを見極めた上で、5年中を目途に結論を得ることとしている。

 

 

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