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第3章 ゆとりと活力のある情報社会の形成と電波利用(4)ヒューマン・インタフェース技術の開発電気通信技術審議会が、3年6月にまとめた、「21世紀を展望した情報通信技術開発に関する基本方策について」によると、21世紀には自動翻訳等の知的機能、多彩なマルチメディア機能、人間の視聴覚機構との整合性の高いインタフェース機能を合せ持った総合知的通信網(UICN:Universal and Intelligent Communicaitions Network)へと発展すると予想している。すなわち、専門的な知識や複雑な操作を人に要求するのではなく、逆に、言葉の壁や情報の曖昧さといったコミュニケーションの障害を人工知能(AI)が解消して、本来の情報通信の目的どおり、人と人、人と社会とをいつでも、どこでも、だれとでも自然に結んでくれる。こうした、かしこく、人にやさしい情報通信が求められているのである。そのためには、電波利用技術においても、音声認識、自動翻訳等のAI技術、人の視聴覚等のメカニズムの解明と利用、立体画像技術などを取り込んだ技術開発が課題となる。
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