平成4年版 通信白書

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第3章 ゆとりと活力のある情報社会の形成と電波利用

(3)地域生活に密着した電波利用

 地域社会における電波利用は、前述の各システム等に加え、自然災害を回避するためのシステム、例えば、消融雪装置の稼働状況の監視、起動の制御等を行うシステムや、土石流の監視システム、あるいは、バスの運行状況を利用者に時事刻々伝達するバスロケーションシステム等、個別のシステムによる利用が主流となっている。
 しかしその一方で、他のシステム、例えば農業用の情報システムや山間部リゾート地における情報システムと一体となり、地域コミュニティーにおける総合的な情報通信ネットワークとして利用されるといった方向性も、今後の流れの一つとして注目される。
 地域の活性化のために、また、地域住民に対する利便向上や安全を確保する手段として、電波利用システムのニーズは今後とも高まり、高度なシステムになるほど、総合的なネットワークシステムとして進展していくものと考えられる。

 

 

(2)地域間の文化交流面をサポートする電波利用 に戻る 第3章第1節7 地球観測・地球環境保全における電波利用 に進む