平成4年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(3)放送分野における国際化への対処

 3年8月から、香港のハッチビジョン社が、アジアサット衛星を利用してアジア地域を対象とする「スターTV」というテレビ番組の配信サービスを開始した。同サービスは、BBCニュース等の5チャンネルの番組配信を行っているが、我が国でもこのサービスの受信が技術的に可能となっているため、これについての対処方針を迅速かつ的確に策定することが必要である。
 本件について香港の関係行政機関及び関係事業者は、
[1] アジアサット衛星は、固定衛星業務用(通信)として運用が行われている、
[2] 「スターTV」は、アジアサット衛星を利用した、地上波放送局及びCATV局向けのいわゆる「番組供給サービス」であり、公衆によって直接受信されることを目的とした放送サービスではない、
[3] 現在の「スターTV」のサービスエリアに日本は含まれない。日本で受信されるとしても、それはスピル・オーバーされた電波の受信にすぎない
などの見解を表明している。
 郵政省では、今後とも香港の主務官庁等と必要な情報・意見交換を継続的に実施し、「スターTV」に対して的確に対処していくとともに、4年度に実施する「放送分野における国際化に関する調査研究」においても、いわゆる「国境を越えるテレビ放送」を重要な課題として検討し、その結果をも参考にして、我が国の対処方針を策定することとしている。

 

 

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