平成4年版 通信白書

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第3章 ゆとりと活力のある情報社会の形成と電波利用

7 地球観測・地球環境保全における電波利用

 地球温暖化、酸性雨、熱帯林の減少等の実態が明らがになるにつれて、地球環境問題が人類の直面する大きな課題となってきている。今後、地球環境問題に適切に対応していくためには、まず、地球的規模での様々な現象の把握とその発生メカニズムの解明が不可欠である。
 このための地球環境の計測・監視には、電波によるリモートセンシング観測が欠かせない。リモートセンシング観測は、電波の反射、ふく射の性質を利用して、離れたところから対象物を識別、その状態を明らがにする超広域的な物質探査の方法である。1986年、NASA(米国航空宇宙局)の気象衛星NIMBUS7号が南極上空のオゾン層に明らかなオゾンの穴(オゾンホール)を発見し、オゾン層破壊の現状が大きな社会問題として認識されたように、電波によるリモートセンシング観測は地球環境に関する重要な情報を我々に提供してくれる。

 

 

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