平成4年版 通信白書

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第1章 平成3年情報通信の現況

(2)供給情報量

 1990年の国民一人当たりの供給情報量では、カナダが7.03×109ワードと最も大きく、次いで、米国(6.96×109ワード)、オランダ(4.08×109ワード)、日本(3.33×109ワード)の順となっている。国民一人当たりの供給情報量では、特にテレビの情報量の多い国が上位を占めており、電気通信系メディアの発展に対応した状況となっている(第1-3-19図参照)。
 国民一人当たりの供給情報量の過去10年間の伸びが最も犬きいのはオランダで、7.95倍となっている。オランダに次いで伸びが大きいのは、スウェーデン(3.90倍)、中国(3.57倍)、タイ(2.37倍)等となっている。特にオランダ、スウェーデン及びドイツは、一人当たりの供給情報量及び10年間の伸びの双方が大きく、情報化が急速に進んでいると考えられる。また、カナダ、イタリア、オーストラリア、フランス等の先進国は、情報量は大きいがいづれも1.5倍以下の伸びとなっている(第1-3-20図参照)。
 電気通信系の一人当たりの供給情報量について、対象国をグループ別に分けてみると、電気通信系パーソナル・メディアの1990年における一人当たりの供給情報量は、先進国では2.05×106ワードであり、1980年と比べると2.74倍となっでいた。アジアにおける開発途上国では、2.28×104ワードであり(対1980年比7.55倍)、アジア以外の地域の開発途上国では5.04×104ワード(同2.44倍)であった。電気通信系のマス・メディアについては、先進国では4.21×109ワード(同1.68倍)であり、アジアの開発途上国では1.14×108ワード(同3.85倍)、アジア以外の地域の開発途上国では5.76×108ワード(同1.37倍)となっていた。
 電気通信系パーソナル・メディア、マス・メディアともに、一人当たりの供給情報量は先進国が最も多く、アジア以外の地域の開発途上国、アジアの開発途上国の順となっている。
 また、1980年に対する伸びでは、パーソナル・メディア、マス・メディアともに、アジアの開発途上国が最も大きい(第1-3-21図参照)。

第1-3-19図 国別国民一人当たり供給情報量(1990年)

第1-3-20図 国民1人当たり供給情報量と10年間の成長率の比較

第1-3-21図 電気通信系1人当たり供給情報量(1990年)と対1980年比

 

 

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