平成4年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(5)地球環境問題に対する取組

 オゾン層破壊や地球温暖化をはじめとした地球環境問題への対応が、世界的に喫緊で重要な課題となっている。
 このため、郵政省では、2年度から本格的に、電波及び光の利用技術並びに情報通信ネッドワークの観点から、地球環境問題に取り組んでおり、特に、短波長ミリ波帯の電磁波を用いてオゾン層や大気中の微量ガス成分を高精度に計測する技術の研究開発を推進している。3年度からは、宇宙開発事業団と協力して、熱帯降雨観測衛星(TRMM)搭載用降雨レーダの予備設計及び試作試験に着手するほか、対流圏の水蒸気と炭酸ガスのグローバルモニタリングに適した光領域アクティブセンサや地球環境計測・情報ネットワークに関する研究開発等を推進している。
 また、3年11月から「中層大気における地球環境のための高度電磁波利用技術に関する調査研究会」を開催し、オゾン層破壊や地球温暖化に密接にかかわりのある中層大気(高度約10〜100km)の観測技術等の調査研究を進めている(第2-5-1図参照)。
 さらに、3年10月の日米科学技術協力協定合同委員会において、「地球環壕のための高度電磁波利用技術に関する国際共同研究」を、新たな地球環境問題の研究開発テーマとすることが合意されており、4年度から具体的な研究協力を推進していくこととしている。

第2-5-1図 中層大気と観測技術

 

 

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