平成5年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(2)  高齢化社会に対応した情報通信政策

 来るべき高齢化社会に向けて、高齢者が、ゆとりある豊かな生活を営み、主体的で自由に活動する社会を想定し、そのような社会を実現する上で必要になる情報通信及び情報通信政策の在り方を明らかにする目的で、郵政省において、3年10月から4年4月まで、「豊かで活力ある高齢化社会の形成と情報通信に関する調査研究会」が開催された。
 この調査では、今後社会の中で比重が増す高齢者の社会的な役割が高まる中で、それに対応した仕組みを整備することの重要性が指摘されている。そして、具体的な情報通信の役割としては、[1]多様な趣味、生きがいの実現を支援する手段、[2]家族・友人等との「ふれあい」の手段、[3]高齢者の生活活動を支援する手段、及び[4]安心して暮らせる生活環境を提供する手段としての情報通信の役割が期待されている。
 また、高齢化社会に向けた情報通信技術の方向性としては、操作性の向上、サ-ビス機能の高度化・多様化等の側面からの改善に関する重要性が示されている。
 さらに、21世紀の高齢化社会に向けての情報通信の課題としては、高齢者に対し親和性の高い情報通信システムの開発、高齢者のニ-ズに則した有用なサ-ビスの充実、高齢者の情報通信サ-ビスの積極的な利用に対する支援の必要性が指摘されている。

 

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