平成5年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第3章 映像新時代を迎える情報通信

(3) 圧縮技術

 映像情報は音声等と比較して、その情報量が格段に大きい(第3-2-15表参照)ため、映像情報を伝送したり、蓄積するためには、データの冗長部分を圧縮する技術が重要である。
 動画では、テレビ電話・会議の圧縮方式として、テレビ放送の1/4程度の画素数の圧縮方式が実用化されている。伝送ビットレートは、64K 〜2Mb/s である。また、素材伝送用として、標準テレビ方式用の30〜45Mb/s 及び 140Mb/s のデジタル符号化方式が開発されている。さらに、通信衛星を用いたSNGにおいて、17Mb/s 程度以下に圧縮する技術も利用されている。
 現在、圧縮技術においては、より一層の高画質化及び低ビットレート化を目指して、HDTV伝送用の符号化方式等の技術開発が進められている。
 一方、蓄積メディアを前提として、CD-ROMに1時間ほどの動画像を圧縮記録するための技術が利用されている。
 静止画では、カラー静止画を1/8〜1/100 程度に圧縮する方式が利用されている。

第3-2-15表 映像/文字情報の持つ情報量

 

(2)蓄積技術 に戻る (4)画像処理技術及び制作技術 に進む