平成5年版 通信白書

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第3章 映像新時代を迎える情報通信

(2) 産業・経済活動と映像

 企業内映像系情報通信分野では、ISDN回線や衛星通信回線を利用して、遠隔地間のテレビ会議、新商品情報、営業情報等映像が広く利用されている。テレビ会議によって出張の節減が可能となり、時間及び経費の削減に資する効果をもたらし、また、商品・営業情報を映像化し、伝送することによって、情報に対する理解が容易となり、コミュニケーションが活発化するなどの影響を与えている。
 販売促進や商品説明等セールスプロモーションにもビデオや衛星通信回線による映像伝送が活用されており、企業業績の向上に貢献する一方、社員教育や研修においても利用され、企業の人材育成に重要な役割を果たしている。また、企業イメージの向上にも映像が用いられ、会社案内や求人案内、さらには社史の作成にビデオが活用されるなどしている。
 さらに、企業の技術・商品開発分野では、CG映像による商品デザイン設計等に用いられたりするなど、業務の効率化、迅速化等に大きな役割を果たしており、最近では、映像系の情報通信メディアの発達や情報通信インフラストラクチャの整備により、在宅オフィスやサテライトオフィスが可能となるなど、就業環境にも影響を与えるようになってきている。
 このように今日の産業・経済活動において、映像の利活用は不可欠であり、また、経済的な効果も期待されるなど大きな影響を与えており、今後もその役割はますます重要なものとなっていくと思われる。

 

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