平成5年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第3章 映像新時代を迎える情報通信

(4) 画像処理技術及び制作技術

 画像処理技術は、静止画、動画等の情報をコンピュータでデジタル処理を行う技術であり、放送や気象解析等の幅広い分野で応用されている。
 画像処理装置では、大量の画像データを高速に処理する必要があり、演算装置として汎用のミニコンピュータに専用の画像処理プロセッサを組み込んだものや画像処理用LSIを用いた並列画像処理装置が実用化されている。
 放送における画像処理は、合成処理、CG技術と組合わせた画像制作等、ますますその高度化が進んでいる。これらの実現方法として、領域抽出技術(画像から必要な部分のみを切り取ることなど)、動き検出、3次元形状の推定等の処理技術が研究開発され、実用化されている。放送で使われる画像処理機器としては、全処理をソフトウェアで対応する映像用コンピュータ等が実用化されている。
 今後は、より自然な映像表現の必要性に応えるため、カメラワーク、照明条件等の付随情報を積極的に活用した画像処理技術の開発等が必要となっている。
 

 

(3)圧縮技術 に戻る (5)交換及び伝送技術 に進む