平成5年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(3) 電気通信フロンティア研究開発の推進

 郵政省では21世紀における多様なニーズに対応し得る高度な情報通信サービスを実現するため、従来の電気通信分野にとらわれない幅広い分野にわたる基礎的・先端的研究開発である「電気通信フロンティア研究開発」を、郵政省通信総合研究所を核とした産・学・官の連携により、昭和63年度から推進している。
 4年度には、「超高速通信技術」、「バイオ・知的通信技術」、「高機能ネットワーク技術」の3分野について、「高温超電導体による超高速・高性能通信技術の研究開発」、「知覚機構モデルによる超高能率符号化技術の研究開発」及び「ネットワーク・ヒューマンインタフェースの研究開発」等の7研究課題の研究開発を推進している。
 さらに、5年度においては、これらの課題の充実を図るとともに、新課題として「高度情報通信のための分子素子技術の研究開発」を実施していくこととしている。
 また、これらの研究開発の補完、充実を目的とした「電気通信フロンティア研究公募」を2年度から実施しており、4年度には44件の応募の中から4件を新たに採択し、継続している課題と合わせて、計8件の公募課題に取り組んでいる。さらに、「電気通信フロンティア研究国際フォーラム」を元年度から毎年開催しており、4年度においてはバイオ系の研究分野を中心テーマとして、12月に開催するとともに、外国人研究者を通信総合研究所へ招へいするなど、引き続き国際共同研究を推進している。

 

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