平成5年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

8 宇宙通信政策の展開

 我が国の宇宙通信は、本格的な実用化の時代を迎えている。しかし、通信衛星と放送衛星の差異の縮小、非インテルサット系の通信衛星の増大等による市場の多様化と競争の激化、アジアサット等による国際的なテレビ番組配信の開始等の国境を越えた放送サ-ビスの提供、そして、静止衛星軌道及び周波数の逼迫等の新たな状況が発生している。このように今後、衛星利用の国際化が一層進展する一方、我が国においても、通信・放送衛星の利用及び規律の在り方について総合的な観点から検討し、長期的・総合的な政策の確立が必要になっている。
 このような問題意識のもと、4年9月から、宇宙通信政策懇談会が開催された。具体的には、国際衛星通信及び衛星放送の動向、周波数及び静止衛星軌道の利用動向、通信衛星及び放送衛星によるサ-ビスの需要動向、通信衛星及び放送衛星に関係する技術の動向、並びに通信衛星及び放送衛星によるサ-ビスの将来像について調査を行い、現在の宇宙通信に係る問題点の把握とその解決方策についての検討が総合的な見地から行われている。

 

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