平成5年版 通信白書

第2章 情報通信政策の動向

第6節　技術開発・標準化の一層の推進

　1　次世代を支える技術開発の促進

　　（1）　情報通信技術に関する研究開発指針

　郵政省では、今後の情報通信技術に関する研究開発を効率的に推進するため、電気通信技術審議会による「21世紀を展望した情報通信技術開発に関する基本方策」に対する答申（3年6月）等を踏まえ、「電気通信技術に関する研究開発指針」（昭和61年策定）を全面的に改定し、4年5月に「情報通信技術に関する研究開発指針」として、以下の研究開発の基本的考え方、研究開発方策等を示し、これに基づき、必要な措置を図っている。
　ア　情報通信技術の研究開発推進の基本的考え方
　21世紀の高度情報社会の実現のためには、国の研究所、大学、電気通信事業者、製造業者等がそれぞれの立場で研究開発を行うとともに、これらの機関が適切な連携をとるなど、我が国全体としての研究開発活動の活性化のための長期的・総合的な視点に立った効率的な情報通信技術開発の推進が求められる。
　イ　情報通信技術に関する研究開発推進方策
　推進方策としては、通信総合研究所における研究開発の実施、民間における研究開発の支援、先導的研究開発を行う体制の整備、標準化の推進、国際研究交流の推進、地域における研究開発ポテンシャルの向上が重要である。