平成5年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(9) 郵便システムの技術開発推進

 郵政研究所では、21世紀の郵便システムを目指した技術開発を促進するために、4年度に技術開発研究部門を拡充し、本省関連部門との密接な連携を保ちつつ、郵便処理の自動化のための技術開発及び郵政事業高度化のための情報通信に関する技術開発を行っている。主な研究テーマとしては、次の四つがある。
[1] 「郵便処理システムの将来形態に関する研究」は、将来の郵便処理の自動化システムの実現を目指して、そのかぎとなる手書き文字認識技術の高度化の研究を行うものである。
[2] 「郵便輸送システムの将来形態に関する研究」は、労働集約型である郵便事業の合理化、省力化を目指し、郵便局相互間における新たな郵便輸送システム及び局内における作業工程間の搬送・移載の自動化システムの実現に向けて、必要な技術開発の研究を行うものである。
[3] 「先端通信技術の郵政事業への応用に関する研究」は、進歩の著しい移動体通信やVSAT等の先端的な通信技術を郵政事業に利活用していくことを目的とする研究であり、その際の問題点についても検討するものである。
[4] 「通信情報処理システムにおけるセキュリティ管理に関する研究」では、今後の郵政事業において、高度化した電気通信システムを介しての金銭の取引やプライバシーに係る重要な情報等を授受することが必要とされ、その場合に必要な通信情報処理システムのセキュリティ管理・認証機構の適用方策等を研究するものである。

 

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