平成5年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(5) デジタル映像技術の開発推進

 従来各々の映像メディア毎に映像技術の開発が行われてきたが、メディア融合化の時代への対処のため電気通信技術審議会で審議が行われ、5年1月に「21世紀を展望したデジタル映像技術の在り方について」の答申を得、これに従い郵政省は開発推進を行っている。
 すなわち、映像技術は、放送のほかに映画、印刷及び医療用画像等への応用を考慮すると、一層の高画質化が求められるとともに、今後のマルチメディア化に対応するため、コンピュータ処理に適する映像のデジタル化が不可欠である。このような映像技術の発展方向において、番組及び素材映像等の映像ソフトがメディア間を相互流通し、異種伝達メディアが同一のハードウェアを共用するメディア融合化の時代に対応するためには、通信、放送、パッケージ(CD-ROM等)、映画及び印刷等の各種映像メディアに共通して適用されるデジタル映像技術の体系化、規格の統合化が重要となっている。この体系を有し、一層の高画質化に対応する超高精細デジタル映像システム(UDTV:Ultra Definition TV)の実現については、[1]幅広い分野の関係者による開発目標等を設定する体制の確立、[2]国際情報交換の促進、[3]国際標準化活動への積極的な参加、[4]基盤技術研究促進センターの出融資制度等を活用した基盤技術の研究開発、[5]研究開発成果を実用化に結びつけるための実証実験等を通じて開発推進を行っている。
 

 

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