平成5年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(4) 相互接続性確保のためのHATS推進会議の推進

 国際標準・国内標準に基づいて製造されている製品であっても、メーカーが異なると、標準の解釈上の問題等により、相互に接続できない場合があり、標準に基づいて開発されたシステムの相互接続性・相互運用性を確認する必要性が高まっている。これに対処するためにHATS推進会議が開催されている。HATS推進会議では、利用者、メーカー、電気通信事業者等の意見交換を通じて、ISDNの特性を生かし、かつ、ユーザーニーズに合致する高度な通信システム間の相互接続性の確保に向けて取り組んでいる。現在まで、HATS推進会議内にG4ファクシミリ等の8分科会を設置し、通信機械工業会(CIAJ)内に設置した相互接続試験実施連絡会と連絡調整をとり相互接続試験を実施している。
 相互接続試験は、ITU-TS勧告等に基づきTTCが作成したTTC標準に準拠(必須機能)していること及びオプション機能のうち実際の使用環境を考慮した基本的機能の範囲について実施している。各試験項目について、全ての装置間で良好な結果が得られれば、これらの範囲について相互接続性が確認される。
 4年9月以降、特に需要の大きいデジタルテレビ電話・会議、G4ファクシミリ、構内交換機(PBX)、LAN間接続の4分野について順次、TTCにおいて「相互接続試験実施ガイドライン」が作成され、これに基づき相互接続性が確認されたISDN/OSI製品については、TTCへの届出・確認の後にTTCマークの表示等が可能となった。
 また、HATS推進会議では、EC並びに韓国との間で、国際ISDN相互接続実験を計画しており、既にECとの間では、G4ファクシミリによる初期実験を実施し、良好な結果を得ている。
 

 

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