平成5年版 通信白書

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第3章 映像新時代を迎える情報通信

(4) 総合的政策の推進

 近年のマルチメディア技術の発達により、コミュニケーションの方法も、利用者が「わかりやすい」形で、しかも「自分の個性にあった方法」で確立することが予想されている。このためには、利用者に対する物理的及び技術的な制約をできるかぎり解決していくことが肝要であり、ヒューマンインタフェイス技術等の充実を図ることが必要である。また、マルチメディア機器の利用を始めとした映像メディアのリタラシーの向上を図るための学習機会の拡充も期待されている。そして、前項まで述べてきたように、インフラの整備、ソフトの振興及び技術開発のための施策の推進が不可欠になっている。
 一方、飛躍的な技術開発の進展及び個別の消費者需要に基づいた高度なサ-ビスへの期待等により、通信、放送及びパッケージソフト等を始めとした多種多様なメディア間における映像ソフトの相互利用の促進と情報伝達手段の共有化等による映像メディア全体の発展が期待されている。そして、このような状況が想定される中で、政府としても、国民の需要に応え、公共の福祉の増進を図る観点から、映像メディアの振興という広い立場に立って、総合的な政策の検討を行うことが必要となっている。

 

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