平成5年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第2章 情報通信政策の動向

(2) ハイビジョンの普及促進

 ハイビジョンは、我が国が世界に先駆けて開発した次世代のテレビジョンで、高度情報社会の中核となる先進的なメディアである。
 ハイビジョン技術は、単に放送分野だけでなく、広範な分野への応用が可能であり、新しい映像メディアとして期待されており、通信・映画・印刷・出版・教育・医療等への応用が行われている。
 ア ハイビジョン試験放送
 3年11月25日から、(社) ハイビジョン推進協会により1日8時間程度実施されているハイビジョン試験放送は、4年7月から8月にかけて「ハイビジョン・スポ-ツウェ-ブ′92」を実施し、バルセロナオリンピック及び全国高校野球選手権大会の中継放送を行った。
 この放送において全国 500か所以上の受信会場で延べ2,300 万人(推定)がハイビジョン放送を視聴した。
 イ ハイビジョン・シティモデル都市の指定
 ハイビジョンを生活空間・都市空間に優先的に導入し、地域の特性を生かしながら、潤いと活気にあふれた先進的都市を構築することを目指す「高度映像都市(ハイビジョン・シティ)構想」については、4年度新たに東京都神津島村、岐阜県瑞浪市、三重県四日市市、島根県安来市、愛知県一宮市を追加指定し、指定地域は35地域(32市、2町、2村)となった。このうち26地域でハイビジョンシステムが導入されている(第2―3-1図参照)。
 郵政省は、日本開発銀行等からの無利子融資、低利融資、税制等の各種の支援措置により、(社)ハイビジョン推進協会等の関係団体の協力を得ながらシステム構築を全面的に支援し、ハイビジョン・シティ構想の推進に積極的に取り組んでいる。

第2-3-1図 ハイビジョン・シティモデル都市の指定状況(5年3月末現在)

 

第2章第3節1(1)放送衛星3号(BS-3)後継機の段階における衛星放送の在り方について に戻る (3)通信衛星を利用する放送(CS放送)の開始 に進む