平成5年版 通信白書

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第3章 映像新時代を迎える情報通信

(2) 衛星放送をめぐる動向

 米国では、ケーブルテレビの高い普及率等が一因となり、DBS(衛星放送)があまり普及していない。しかし、近年デジタル圧縮技術を用いた多チャンネル放送事業に向けた活動が活発となっている。
 欧州における衛星利用テレビチャンネルの数は、1992年2月現在67を数えている。このうち、放送衛星のみを利用しているチャンネル数は7、通信衛星のみを利用しているチャンネル数は53、放送衛星・通信衛星をともに利用しているチャンネル数は7となっている。このうち、複数の国を対象としているチャンネルは32となっている(第3―2-18表参照)。特に、通信衛星であるアストラ衛星は地上波と同じPAL方式を用いたサービスを行っており(第3―2-19図参照)、複数の国を対象とした放送は13チャンネルとなっている。また、欧州28か国が加盟するユーテルサット(欧州電気通信衛星機構)は、欧州全域に15チャンネルのテレビジョン放送を行っている。

第3-2-18表 欧州において複数の国を対象としている主な衛星利用テレビチャンネル(1992.2現在)

図3-2-19 アストラ1Aのビームカバレッジ

 

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