平成5年版 通信白書

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第3章 映像新時代を迎える情報通信

(4) 広帯域ISDN等次世代通信網をめぐる動向

 米国では、自国のインフラストラクチャを整備することで、先端技術の開発力を強化することを目的に、政府が、国家プロジェクトとしてHPCC(High Performance Computing and Communications)と呼ぶ高性能情報通信システムの開発・展開計画を推進している(投資額5年間で30億ドル)。その計画の中で、スーパーコンピュータを結合する超高速(ギガビット)ネットワークNREN(National Research and Educa-tion Network) 計画がある。NRENはすでに米国の5か所で研究開発が進められている(第3―2―21表参照)。
 ECでは、将来的な画像通信や超高速データ通信等の新サービスを単一のネットワークで提供するIBC(Integrated Broadband Communica- tions:欧州全域実験網)の完成に向け、ECレベルで統一歩調をとった活動が展開されている。
 英国では、BTが中心となり、ビショップズストートフォード町で1990年から2年間、 270の家庭、企業を対象にして、電話サービス、及びビデオ映像サービス等のフィールド実験を行った。
 ドイツでは、DBPテレコムが、約3億ドイツマルクをかけたプロジェクトBERKOM(Berliner Kommunikationssystem)を1986年から1992年末まで続けた。BERKOMでは、光ファイバーによる実験網を使い、サービス開発を重視した実験を行われた。
 フランスでは、フランステレコムが国内の科学研究センターを光ファイバーで結ぶ広帯域通信網の建設を推進している。

第3-2-21表 ギガビット通信網のテストペット構想

 

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