平成7年版 通信白書

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第1部 平成6年情報通信の現況

1 我が国の情報ストックの動向

 

(1)  全国の情報ストック


 上述のような様々な形態で蓄積されている情報ストック量(対象メディア数34)は、5年度において1.51×1015ワードであり、昭和58年度と比較して1.59倍となっている。個別のメディア構成をみると、家庭の蔵書を中心とする書籍が73.6%と大部分を占めており、以下、データベース(5.66%)、地上系テレビジョン放送(5.58%)、事業所等で保管される手書き文書(5.41%)と続いている(第1-3-2-1図参照) 。
 5年度の情報ストック量と昭和58年度からの増加率(倍数)を各メディアについて図示したものが第1-3-2-2図 である。情報ストック量が多い10メディアのうちで増加率が高いものとして、ケーブルテレビ(36.4倍)、ビデオソフト(24.0倍)、地上系テレビジョン(16.8倍)があげられる。
 また、電気通信系映像メディアと輸送系映像メディアについて、情報ストック量全体に占める割合の推移をみると、いずれも上昇傾向にあることがわかる(第1-3-2-3図参照) 。これは家庭におけるビデオテープレコーダの普及と関係が深いと考えられる。
 

(2)  地域の情報ストック


 5年度の地域別情報ストック量の総計(対象メディア数19)は、1.33×1015ワ-ドであった。情報ストック量の地域別シェアをみると、東京15.9%、神奈川9.6 %、大阪7.1 %、千葉6.6 %、埼玉5.8 %の順となっている。
 また、人口一人当たりで各地域の情報ストック量(一人当たり情報ストック量)をみると、東京1.79×107 ワード(全県平均の1.95倍)、神奈川1.55×107 ワード(同1.70倍)、山形1.54×107 ワード(同1.70倍)、千葉1.53×107 ワード(同1.70倍)、岐阜1.27×107 ワード(同1.39倍)の順となる(第1-3-2-4図参照) 。
 また、一人当たり情報ストック量の地域間格差をとらえるために変動係数をみると、昭和58年以降、ほぼ一貫して低下傾向にあるが、その水準は一人当たりの各情報流通量よりも高いことがわかる(第1-3-2-5図参照) 。このことから、情報ストック量の地域間格差は縮小傾向にあるものの、情報流通量に比べ大きいといえる。


第1-3-2-1図 情報ストック量のメディア構成

第1-3-2-2図 メディア別の情報ストック量及び伸び率

第1-3-2-3図 情報ストック量に占める映像系メディアのシェア推移

第1-3-2-4図 都道府県別一人当たり情報ストック量

第1-3-2-5図 一人当たり情報ストック量等の変動係数の推移
 

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