平成7年版 通信白書

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第2部 情報通信政策の動向

2 北海道東方沖地震


 6年10月4日、北海道東方沖を震源とするマグニチュード 8.1の「北海道東方沖地震」が発生し、震度6を記録した釧路市をはじめ根室市から根室北部地域にかけて、建物が損壊するなどの被害が生じた。
 情報通信に関する被災及び復旧状況は次の通りである。
 

(1) 電気通信・放送関係


 NTTについては、中継系設備では光ケーブルが3区間で切断されたが、回線を切り換えることにより、通信への影響はなかった。加入者系設備では、約 200加入者の引き込み線及び電話機等に被害があったが、10月7日までに全て回復した。
 NTT以外の電気通信事業者については、委託回線の断により、基地局のうち船舶電話2局、携帯・自動車電話が3局、それぞれ発着信不能となったが、翌10月5日に復旧した。
 このほか、別海町、標津町及び羅臼町では商用電源断のため、防災行政無線による根室支庁からの津波警報を受信できず、停電解消後(4日午後11時30分以降)に受信された。
 なお、放送関係については、特段の被害はなかった。
 

(2) 郵便関係


 釧路中央郵便局ほか数局で外壁のタイルの一部がはがれるなどの被害が生じたが、特に業務運行には支障はなかった。
 郵便輸送については、JRコンテナ便の遅延及び運送便のう回運行のため、集配業務に一時的な影響が生じたが、10月7日には正常運行の確保がなされた。

 

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