平成7年版 通信白書

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第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革

3 インタラクティブ化


 情報を一方向的に受容するだけでなく、情報通信を双方向的に利用して、必要な情報を必要なときに取捨選択して入手したり、自らが情報を広く発信したりすることへのニーズが高まっており、これをインタラクティブ化へのニーズとして整理し、概観する。
 前節の「情報発信の多元化」にみられるように、経済の成長や生活の向上に伴い、個人の情報に対する要求は、より細分化し、専門化している。前出の「暮らしと情報通信に関する世論調査」において「今後の情報通信の高度化がもたらす利点」として、43.1%が「いつでも、どこでも欲しい情報を入手できるようになり、知識が豊かになる」ことをあげているように、個人がそれぞれの興味や関心に応じた情報を必要なときに入手したいというニーズはより強くなっている。そのために、一方的に流通する情報だけではなく、個人のパーソナルな要望を満たす専門的な情報や、地域や生活に密着したローカルな情報等を入手できる環境が求められている(第3-2-2-2表参照) 。
 一方、情報を入手するだけではなく、情報を自ら発信することや、発信した情報に対する反響を入手し、双方向的な交流を広め深めることに対するニーズも強まっており、パソコン通信の会員数の急激な伸長やインターネット上でのWWWサーバの急増等に見られるように個人の情報の受発信を支援するメディアも登場してきている。
 また、個人の情報に対するニーズの多様化に対応して、企業等においても消費者の多様なニーズを幅広く収集することへのニーズが高まっている。

 

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