平成13年版 情報通信白書

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第1章 特集 加速するIT革命

2 日常生活におけるインターネット利用実態

各種情報入手はインターネットを利用、その他の生活場面での浸透はこれから

 日常生活におけるインターネット利用の浸透状況を調査するため、インターネット利用者を対象としてウェブ上でインターネットの利用状況につきアンケートを実施した。その結果は以下のとおりである。

1)各種情報入手
 まず、日常生活におけるさまざまな情報の取得に際して最もよく利用する情報源は(図表1))、レジャー・観光情報や商品・製品情報、娯楽情報といった自ら能動的に取得する情報については、インターネット利用者間ではインターネット利用がテレビ・ラジオや新聞・雑誌など既存媒体を上回る結果となっている。これは、情報検索におけるインターネットの情報量の多さと範囲の広さ、情報検索の容易さなどの長所が認められつつあることを示している。他方、時事情報(ニュース)については、テレビ・ラジオの割合が突出しており、インターネットは新聞・雑誌を下回る比率となっているが、ニュースについては受動的な情報入手に適しているテレビ・ラジオを活用しているものと考えられる。

2) 日常生活の各場面
 日常生活のさまざまな場面において他人との交渉等のやりとりを行う場合に、最もよく利用する通信手段については(図表2))、趣味の情報交換についてはインターネットが64.1%と突出して高い比率を示しているが、それ以外の項目については4分の1以下の比率にとどまっており、インターネットは個人間で比較的気軽な内容の情報交換手段としての比重が高いことが示されている。このように日常生活におけるインターネット利用は、現状では各種情報入手や個人間の情報交換といった場面に限られる傾向が強く、これら以外の生活場面へのインターネットの浸透はこれからの課題となっている。

図表1) 情報の入手の際に最もよく使用する手段
情報の入手の際に最もよく使用する手段
図表2) 日常生活の各場面で最もよく利用する通信手段
日常生活の各場面で最もよく利用する通信手段

 


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