平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

4 新ネットワークによる郵便局の事業改善

第3次PNETの構築

 総務省郵政事業庁においては、より一層の円滑な業務運営及びコストの削減を目指すため、最新の情報通信技術、物流技術による業務改革を実施している。

1)ロジスティック・システムの構築
 総務省郵政事業庁では、郵政事業庁、郵政局における物品の調達、物流センターにおける物品の保管・配送、郵便局における物品の消費という一連の資材業務を抜本的に見直し、最新の情報通信技術と物流技術を活用して、物流業務の機械化・自動化、物品の受払・在庫データ等の一括管理を行う新しい資材業務運営システム「ロジスティック・システム」を構築している。具体的には、郵便局における在庫管理では、バーコード等を活用し、システム化を図る。物流センターにおいては、郵便局の在庫状況のオンラインによるデータ管理とそれと連動したタイムリーな物品の自動補充を行うためのシステム化及び物流作業の機械化・自動化を実施している。また、12か所の物流センターを4か所に集約した。郵政事業庁及び郵政局においては、物流センターの在庫量に合わせたタイムリーな物品調達、インターネット等を利用した電子メール等による納入企業間との事務処理の連携を行っている。

2)郵政総合情報通信ネットワーク(PNET)新システムの構築
 PNETは、郵便・貯金・保険の各事業所のセンターと郵便局の端末機を郵政事業庁が設置した交換機とNTT等の専用回線により結ぶデータ通信のネットワークであり、全国約24,700郵便局の約10万端末を通信回線で結び、郵便・貯金・保険の3事業のオンラインサービスを実施している。第1次PNETは昭和62年に運用を開始、平成6年度から第2次PNETが稼働している。平成13年度に第2次PNETの更改時期を迎えるため、同年度中の全国展開を目途に新システム(第3次PNET)を構築している(図表)。第3次PNETは、情報系通信で標準的なIP通信機能を付加し、通信の大容量化・高速化に対して、柔軟に対応可能な構成としており、通信回線の共用により、個々にネットワーク構築する場合に比べ大幅に通信費を削減するものとなっている。

図表 第3次PNETの概要図
第3次PNETの概要図

 


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