平成13年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

5 IT投資

平成11年度の民間設備投資に占めるIT投資の割合は20%超

 我が国民間部門におけるIT投資の推移(注1)をみると以下のとおりである。なお、ここではIT投資を「情報通信ネットワークに接続可能な電子装置及びコンピュータ用ソフトウェア」と定義し、「電子計算機・同付属装置」、「有線電気通信機器」、「無線電気通信機器」、「ソフトウェア(コンピュータ用)」の合計とした。
 
1)IT投資
 我が国民間部門における平成11年(1999年)のIT投資は18.3兆円となっており、対前年比で13.2%増加し、平成7年(1995年)の1.5倍の水準にまで成長している(図表1))。また、IT投資の推移を日米で比較(注2)すると、我が国では1990年(平成2年)頃までは米国に先行してIT投資の伸びが上昇していたものの、それ以降IT投資の伸びが鈍化している。一方、米国では1993年(平成5年)頃からIT投資が活発化し、特に1995年(平成7年)以降は伸び率が指数的に上昇している(図表2))。

2)IT投資比率
 平成11年(1999年)のIT投資対GDP比率は3.5%と平成10年(1998年)の3.1%から0.4ポイント上昇した。同様に対民間設備投資比率も平成10年(1998年)の19.3%から22.8%へと、3.5ポイントと大幅に上昇しており、初めて20%を上回った(図表3)、4))。

図表1) IT投資の推移
IT投資の推移
図表2) IT投資の日米比較(昭和55年を100として指数化)
IT投資の日米比較
図表3) IT投資比率
IT投資比率
図表4) IT投資の推移
IT投資の推移


(注1)我が国におけるIT投資額の推計について
IT投資額の推計は下式により推計した。
投資額=工場出荷額+輸入額−輸出額−中間需要−民間消費支出−政府消費支出−公的固定資本形成−在庫純増+流通マージン(運賃+商業マージン)
なお、推計に使用した統計資料は以下のとおりである。
なお、推計に使用した統計資料は以下のとおりである。
(注2)米国におけるIT投資額の推計について
我が国におけるIT投資の定義に対応する財を米国産業分類より抽出し、以下の米国商務省資料をもとに推計した。
・Private Fixed Investment in Equipment and Software by Type
・Chain-Type Price Indexes for Private Fixed Investment in Equipment and Software by Type
・Recongition of Business and Government Expenditures for Software as Investment:Methodology and Quantitative Impact,1959-98

 


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