平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

3 モバイルインターネット・コンテンツの振興

モバイルコンテンツビジネスの健全な発展に向けて

 近年の携帯電話の爆発的な普及を背景に、携帯電話のインターネット接続サービスは目覚ましい成長を続けており、モバイルネットワークを利用したコンテンツビジネスの高度化・多様化が進展する一方、コンテンツの質や利用者保護の在り方が問われる状況が生じている。今後第三世代移動通信システム(IMT-2000)のサービス開始により、動画像コンテンツの配信も実現することから、より高度なアプリケーションを提供する多彩なビジネスモデルの出現が予想されるところであるが、問題が更に複雑化、深刻化する懸念もある。総務省では、モバイルコンテンツビジネスが社会的な信任にこたえ、成長していくために必要な環境の整備を図るため、以下のような研究会を開催している。

1)次世代移動体通信システム上のビジネスモデルに関する研究会
 我が国では、平成13年度以降、世界に先駆けてIMT-2000のサービス提供の開始が見込まれており、より高度なアプリケーションを提供する多彩なビジネスモデルの出現が予想される状況を踏まえ、平成12年7月から「次世代移動体通信システム上のビジネスモデルに関する研究会」を開催し、社会経済活動の新しいプラットフォームとして、その成長が期待されるIMT-2000について、その上に成立するビジネスモデルの可能性や、国民生活、産業、経済に与える影響を考察するとともに、その健全な発展のために解決すべき課題と行政が果たし得る役割について検討を行っている。平成13年6月下旬を目途に検討結果を取りまとめる予定である(図表)。

2)モバイルコンテンツビジネスの環境整備の方策に関する研究会
 iモードに代表される携帯電話のインターネット接続サービスの急成長にともない、モバイルネットワークを利用したコンテンツビジネスの高度化・多様化が進む中で、若年層利用者の保護の観点から問題のあるコンテンツの内容やモバイル端末の特性を踏まえた取引ルールの不備が顕在化していることから、平成12年11月より「モバイルコンテンツビジネスの環境整備の方策に関する研究会」を開催し、モバイルネットワーク上で流通しているコンテンツの現状を把握し、利用者保護の有効な対策について検討している。平成13年7月上旬を目途に検討結果を取りまとめる予定である。

図表 IMT-2000で予想されるビジネスモデル(例)
IMT-2000で予想されるビジネスモデル(例)

 


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