平成13年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

4 放送サービス

(7)放送の国際展開

映像国際放送及び番組配信をさらに充実

 外国における受信を目的とした我が国の国際放送については、NHKが、短波国際放送である「ラジオ日本」及び衛星テレビジョン放送による映像国際放送である「NHKワールドTV」を行っている。
 また、NHK及び民間放送事業者が、ニュース・情報、娯楽番組等を外国放送事業者又は外国ケーブルテレビ事業者に提供する番組配信により、外国向けの番組提供を行っている。
 
1)国際放送

(i)短波国際放送
 NHKのラジオ日本は、平成12年度において、1日延べ65時間(一般向け:31時間、地域向け:34時間)、日本語、英語を含む全部で22の言語で、海外各地の中継局を経由して全世界に向けて放送を行った。平成12年2月からは、ラジオ日本のニュース等をインターネットで配信するサービスを調査研究の附帯業務として試行的に行っている。

(ii)映像国際放送
 NHKは、平成10年4月から、アジア・太平洋地域を対象にデジタル方式による映像国際放送を開始しており、同年10月からは、アフリカ西部・南部を除く全世界に放送地域を拡大した(図表)。平成11年10月には、1日の放送時間を24時間に延長した。平成12年4月からは、完全に24時間放送となった。
 なお、本放送は、ノンスクランブルの無料放送である。
 
2)番組配信

(i)NHK(NHKワールド・プレミアム)

 平成11年10月から配信エリアを拡大し、世界80の国と地域の外国放送事業者又は外国ケーブルテレビ事業者86機関に対して、デジタル方式による番組配信を行っている。これと同時に、配信時間を1日24時間に延長した。

(ii)民間放送事業者の例
 個別の放送事業者の取組としては、TBSが平成11年7月から台湾に向けて1日約10分のニュース素材の配信を開始し、現在では韓国、香港へも配信しているほか、日本テレビ、フジテレビなどもアジア地域や欧米など海外に向けてニュース、スポーツ、娯楽番組を配信している。
 なお、我が国の事業者が共同出資するJETTV(Japan Entertainment Television、本社シンガポール)は、台湾のケーブルテレビ事業者等に対する番組配信を行っている。

図表 NHKの映像国際放送のエリア(平成12年度末現在)
NHKの映像国際放送のエリア(平成12年度末現在)

 


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